今日の事例は飲食に伴うシミ
食べこぼしで御座います。
小さい子供さんや高齢の方と比較すれば・・
ネクタイをするような紳士は飲食中にシミを付ける事は少ないでしょうが・・
ゼロじゃないですよね。
誰にでも身に覚えはあると思います。
良いネクタイですね。
しかも
使用感ほとんどないです。
まだピンピンに感じました。
ネクタイの使用感は結び目や剣先に出ます。
また中央で持った際に捻じれてしまったりします。
それから剣先の三角形は二等辺三角形だから一辺の長さは同じはずなのに・・
いつしかそれが台形みたいになって一辺の長さに左右差が出てしまうとか・・
そんな使用感のあるネクタイも沢山見てきてますが依頼品はその様な事は一切ありません。
これは"スリップステッチ"といいましてですね。
絶対切ってはダメな余裕糸です。
この糸を調整する事で、ネクタイの中心部分に緩みが生じた場合は解消されます。
ネクタイって飲食のシミが付きやすい所にありますよ。
汁物やソースなんかが付いてしまい染みになる。
かなり気になりますよね。
ネクタイは素材がポリエステルじゃないのなら・・
どんなに小さいシミでも
どんなに薄いシミでも
自分で染み抜きに効果的じゃないかと思うような事をしない方が良いです。
映画やドラマでよくトイレで染み抜きをしてるシーンがありますがあれダメです。
きっと染み抜きを生業にしてる人は全員が「無理無理」「何もしない方がいい」
って思っていますよ。
成功率は極めて低いです。
しかも少し濡れた状態でこすったりしちゃうから本当に簡単に生地が毛羽だって白けてしまったりグロスが変化したりしますよ。
とは言え・・
やりたくなるんです。
ティッシュで押さえる
だけにとどまらず・・
その場にあったおしぼりで拭くとか
ウェットティッシュで拭くとか
でもって
何かやったら
シミがちょっと薄くなったりするんです。
だから
お！
これはイケるんじゃね？
って思うんですよ。
それが実はめちゃくちゃ危険です。
実はシミを薄くするのは簡単です。
薄くなってからが勝負なんです。
シミは何がついかた
より
何に付いたかでめちゃくちゃ差があります。
このシミだってシルクのネクタイじゃなかったらもっと楽勝です。
お客様が何かやってからやる染み抜き
シミが付いてから時間が経過してからやる染み抜き
でも大きな差がありますよ。
なので
シルク素材のネクタイにシミが付いたって時は
何もせずに翌日に染み抜きの出来るクリーニング店に依頼してください。
染み抜きが出来る
のはどのクリーニング店も出来るって言いますが・・
そうではなくて
実績のあるお店です。
専門家が試みましたが、これ以上やると生地を傷めるのでシミは落ちませんでした
って紙きれがついてきて、染み抜き代が無駄になったことのあるお店ではなくて・・
家から遠くても
料金が高くても
しっかり結果を出してくれるお店だな
って思えるところに依頼してください。
もちろん、当店でも大丈夫です。
是非拝見させてください。
シミがついたばかりで何もしていないのであれば成功率が高くリスクは低く料金も低い
けど
何かやって取れないとか時間が経過したとなれば成功率が低くリスクは高く料金も高い
今日の事例は後者でした。
もうお預かりの際に輪染みになっていて反応がとても悪くて落ちにくいシミだったけど結果綺麗になって本当によかったです。
これでまたお使い頂けますね。
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