まさかポケットの袋の中にインクのかたまりがついていたなんて気付けませんでした
- 染み抜き 武田クリーニング たけしん
- 2022年8月12日
- 読了時間: 3分
思いのほか
想像以上
想定外
言い方は様々ですが・・
予想を超えてきたって事で「おおよころび」するのであればそれは「感動」って事になりますが・・
逆のパターンもあります。
古着で見つけたコート。
ブランドはアクアスキュータム
綿素材のステンカラーコート。
色は明るめのベージュ。
生成りって言っても違和感のない良いお色です。
サイズもシルエットも自分に合う。
でもって・・
状態もびっくりするほど良好。
自然な感じのエイジングとして、擦れの多い部分の生地が痩せてきて小さい傷穴があいてしまうと言ったダメージは一切なし。
ボタンも完璧。
裏地の色柄も問題なし。
洗濯絵表示のタグの文字が薄くなってしまっていますが・・
これって、着用で変化するのではなく、洗濯で変化すると思うのです。
だから古着。もしくは中古の場合。
いつ何がついたシミかわからないだけでなく、いつどんなメンテナンスをどんな頻度でやっていたかもわかりません。
ケアラベルの文字ってどんなに洗浄力を重視した洗いを何度やっても絶対に消えないし薄くもならない。
まるでクリーニング屋で付ける紙タグのプリントと同じじゃないですよ。
あれは消えてしまっては困ります。
お客様と洋服をリンクする大事なタグです。
ちなみに洗ってから付けてるって思ってる人いますが、そうじゃないですよ。
シミは取れませんでした!的なお知らせラベルは後付けですが、ループに通すような細長い色付きの紙タグはお預かりと同時に付けて付けっぱなしです。
話を本題に戻して・・
このケアラベルの文字が薄くなって読みにくい。
このラベルのエイジングから察すると洋服も使用感たっぷりだったり生地も傷んでそう・
なんて思うのはちょっと違います。
適切な洗浄を適切な頻度でしていたからこそかもしれません。
だからと言ってこの文字が消えかけている古着が良いって訳ではないのですが、このコートに関しては全く問題なしです。
実際、シミや汚れはありますよ。
でもけして酷くはありません。
これは・・・
かなりいいコートを見つけたのではないでしょうか。
シミや汚れは綺麗になりますよ。
ピッカピカになります。
って思っていたんですよ。
しかし・・
予想外の事が起こってしまいました。
ポケットの点検をした際に何も入ってないのは確認済みです。
ポケットが袋になってる場合は袋を引っ張り出す事が可能な服ってありますが、このコートは部分的に縫製してあって取り出す事が出来ません。
ポケットがある部分の裏地をみても何も違和感なし。
ところが・・
ポケットの奥底。
生地が二重になってるところにインクのかたまりが付いていました。
当店で洗浄力を重視した作業をした際に、このインクが動いてポケットの中だけでひっそりと大人しくしていたインクのシミが大暴れしました。
きれいにしようとして、シミが出来る。
他の服を一緒に洗ったりしていないので原因はこの服しかない。
なに?
一瞬、真っ青になりました。
すぐに原因はわかりましたが・・
おかげでお預かりの時にはなかったシミが出来てしまい、その染み抜きに最も時間がかかる事になってしまったわけです。
この事はお客様も知らなかった事でして・・
納品後に実際にポケットの中を見て納得して頂きました。
もうポケットの中のインクが暴れる事はないので普通にクリーニング可能ですが・・
まさかポケットの中がこんな風になってるだなんて・・
まさに
想定外
って事例でした。
けして油断した訳ではないんですがびっくりしましたね。
かなり稀な事例でしたが・・
家で洗える服を古着や中古で買ったなら「ポケットの中も見てみようかな!」
って気になるかもしれないですね。
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