ネクタイは洗えます。
でも家庭では洗えません。
正確にはシルクのネクタイは洗えません。
ネクタイって洗ってますか?
洋服と違って着る感覚ではないですよね。
アクセサリーと同じで付ける。
そんな感覚でしょうか。
だから
洗わない
って方もいらっしゃいます。
確かに・・・
トップスとして着るほかの服の様に着用に伴い
襟
袖
裾
なんかは汚れないでしょう。
食べこぼしでもない限り・・・
ネクタイは汚れるはずがない
だから
洗わない。
洗う必要がない。
では・・
全く洗うことなく沢山お使いになって・・
大剣の角が擦り切れ中の芯地が見える様になるまで使ったら廃棄でしょうか。
でも
そうなる前に今日の事例の様な結び目の汚れが気になるようになる可能性が高いです。
結んで使うネクタイですから、よく触れる部分が汚れます。
皮脂
汗
手垢
等で
次第に色の段差が出来る様になるでしょう。
ネクタイに限らず・・・
高齢者やお子様と比較すれば
大人は染みを付ける確率も低いです。
シミがないなら
いくら着ても洗わなくてもいい。
目で見てOKだけど
臭いがしたら・・・
鼻でNGであれば
除菌消臭スプレーをすればいい。
それはお客様の判断で自由なんですが・・・
目で見て汚れを認識出来る様になってから洗うのでは遅いのです。
特に今日の事例の様にデリケートな素材やハイブランド品の場合。
高額=高品質が当てはまりません。
高額=ぜいたく品
メンテナンス性が悪い傾向にあるんです。
メンテナンス性がよければ酷い汚れも洗浄力を重視した全体処理で綺麗になる可能性が高くなります。
でも高級素材やハイブランドは逆です。
着たら洗う
が理想的ですが・・・
当店に入荷するのは何かしらの手間を要する作業でなければ綺麗にはならないアイテムばかりです。
もちろん、それが私の仕事ですから何の問題もありません。
ただ
低料金でリスクがないメンテナンスではなくなります。
良いものを長くいい状態で
適切な頻度で適切なメンテナンスが必要です。
シミがあってもなくても、大事な服を安心してお任せ出来る
そんなお洋服のメンテナンス係がいると便利で安心ではないでしょうか。
お預かりの状態を説明し
複数の作業内容とそれぞれの予想結果やリスクや見積もりをご説明し
今回はリスクが少なく低料金のメンテナンスをさせて頂きました。
それでもBefore&afterの差は明確です。
クールビズでネクタイの需要が減ったとは思いますがお気に入りのネクタイの状態を是非チェックしてみてください。
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