60年代か・・・
70年代か・・・・
約50年ぐらい前に製造されたであろうビンテージのBurberryのコートです。
Vintageとは言わないまでも、白タグですら「ちょい古」で価値のあるコートになりつつありますね。
もう50年代とか60年代はどんどん数が減ってるし、状態の良いものはとてもお高いかと思います。
ただそれでも欲しい人が大勢いて・・
実際に「着たい」人も大勢います。
今日ご紹介のBurberryはかなり状態が悪いです。
全体の黒ずみ汚れ具合はちょっと珍しいほど汚れています。
いつなにがついかシミなのか?
もはや知る由もありませんん。
タイムマシンで過去にさかのぼってみたら・・
複数のオーナーさんがいいるかもしれません。
同じ日に同じ原因で出来たシミではないでしょう。
長い年月かけてこの状態で今回のオーナーさんの手に渡り、当店でメンテナナンスさせて頂く事になりました。
うれしいですね。
ワクワクしますよ。
もう見て頂いてわかるように、前身頃もポケット周りも裾も袖も襟も・・
とにかく、全部。
全体が様々なシミと汚れで覆いつくされてます。
ずっと洗浄力を重視したメンテナンスをせずにいたのでしょう。
何とか綺麗にならんか?と水洗いした事で出来たであろうシワも凄い事になっています。
シミや汚れは取れずシワだけついた感じです。
袖の先には小さい傷穴がありますし、裾や裏地にはお直しの形跡もあります。
ただ、明らかにプロのお直しのクオリティではありません。
でも、そんな事を含めて古着の良さとして認識してる方は大勢います。
新品にはない魅力や発見がいっぱいですもんね。
さて・・
当店で2022年にメンテナンスをさせて頂きました結果。
シミも汚れもシワもオールクリアです。
傷穴やお直しの痕がなかったら・・
デッドストックの様な仕上がりですよ。
当店にタイムマシンがあって、このコートを製造したばかりの時代に遡って綺麗な状態のコートを持ち帰ってきた。
そんな時空を超えた感のある仕上がりに大満足です。
もちろん、タイムマシンもなければ魔法も使えません。
使えるのは時間(手間)です。
もちろん、「知識、経験、技術」の伴う時間をかけてあげるしかありません。
どんなに手間がかかっても・・
きれいになれば報われます。
お客様が望んでる以上の仕上がりになれば、とても驚いて喜んで頂く事が出来ます。
それがとてもうれしいんですよ。
だからこの仕事続けられるんですよね。
同じような古いバーバリー持ってるとか、これから買うって方。
動画を観てピンと来た方全員のBurberryを綺麗にしたいです。
ご利用を心からお待ちしております。
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