洋服の全体処理は大きく分けてドライクリーニングと水洗いの二つなんですが・・・
大抵はどちらか一回の洗浄の事を「普通のクリーニング」って言うのではないかと思います。
依頼品に相応しいのはどっちだろう?
ドライクリーニング
洗濯絵表示が水洗いNGのアイテムのほとんどがドライクリーニングで全体処理ですす。
ドライも水洗いも両方出来るアイテムの場合でも素材の特性や洗浄力を重視した水洗いはNGの場合はドライクリーニングを選ぶんじゃないかと思います。
ドライと水洗い。
それぞれの全体処理の方法。
洗浄力の強さってのはいつも同じって訳ではありません。
特に水洗いは温度や濃度や時間や機械力の組み合わせでいかようにも出来ますし、前処理や中間処理や後処理も自在です。
使用する薬剤だってかなりの数がありますし、その組み合わせや濃度調整も自在に出来ます。
薬剤の反応による化学的な染み抜きや洗浄がメインですが、物理的にこする、もむの様な作業も必要であれば可能です。
薄くて目立たないシミや汚れ。
あまり気にならない
とか
気付いていない
とか
そのくらいの色の段差であれば・・
普通にクリーニング出せば取れるって思っているお客様は大勢いますし・・
そりゃ取れて欲しいですよね。
僕も取りたいです。
定額制のクリーニング店で一回洗う事が「普通のクリーニング」であるならば・・
それでシミや汚れが取れるのは「ラッキー」です。
ドライクリーニングが得意なのは油性の汚れです。
だからドライクリーニングするものに付いた油性のシミや汚れは取れるか可能性が高くなります。
水洗いが得意なのは水溶性の汚れです。
だから水洗いするものに付いた水溶性のシミや汚れは取れる可能性が高くなります。
しかし、大抵のシミや汚れは油性と水溶性が混じっています。
なので・・
ドライ&ウェットでダブルクリーニングするのが理想です。
スキンケアと同じです。
クレンジングだけ
洗顔だけ
クレンジング&洗顔
やっぱ手間は二倍ですが、これでお顔もスッキリですよね。
洋服も本当はそうなんですが・・
基本、どちらか片方です。
家庭洗濯は水洗いだけですし、よく油汚れが落ちずにシミになって残るでしょ?
クリーニング店でドライだけだと、ビジネスマンのスラックスなんかゴワゴワしちゃってるでしょ?
よく頂く質問。
普通のクリーニングで取れますか?
物によるし、シミによります。
やってみます。
でも取れないならどうする?
取る方法はあるけど、それ普通のクリーニングじゃないですよ。
シミを取るために手間をかけたクリーニングです。
やって取れないのではなく
やらないから取れない。
それ、クリーニングに出す意味あります?
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