車やバイクの様に車検があるわけではないのでいつ洗うかはお客様の判断で自由です。
何を買ってどんな着方をしてもいい訳ですし、着る頻度や着てる時間や着る環境によって服の状態は差が出ます。
ダウンジャケットで汚れやすい所はどこでしょう?
せーの
で指さして
って数人にお願いしたら・・
きっと襟や袖が多いはず。
そんな汚れやすい所はスレ(摩擦)も多いんです。
スレの多い部分に汗や皮脂が付く。
黒ずみや黄ばみや白け等
色の段差が認識できるようになります。
擦れによる色の段差は地色そのものが白けてるのでもう汚れではありません。
クリーニングで変化してキレイになるのは汚れです。
スレの多い部分に汚れが付いている。
それがお預かりの状態です。
洗浄や染み抜きで色の段差(白け)が消える
事を望んでる事は私もお客様と全く同じです。
今日の事例で言えば
袖は綺麗になりました。
襟(フードの先端)は汚れは取れましたがスレによる質感の段差があってそれがグロスの段差となって白けてる様にも見えます。
裾の白い色の段差
これもシミみたいに見えるけど
実際はもうシミじゃないです。
この白けは地色そのものの白けで原因はスレです。
ご自分の服をクリーニングに出す際に検品をしてほしいんです。
気になるところがあれば是非教えてほしいんです。
その気になるところがクリーニングで改善する汚れだと思いこんでいたら・・
実はそれはスレだった。
それならその色の段差って改善しません。
スレも汚れも両方付いてるって場合。
汚れが取れる分、ずっとよくなりますが・・
色の段差が完全に消える訳ではありません。
そうなると
汚れが薄く残った。
ここまで綺麗になったのならもう少しやってほしかった。
とか
こんな不信感を抱かせてしまうのはクリーニング屋が説明不足だからです。
出来るだけ検品をして状態を把握する。
それを伝える。
それでどう返してくれるかを覚えておいて
納品の状態をチェックすると良いですよ。
春先は入荷点数が増えて誤解や思い違いや説明不足によるトラブルが起こりやすくなります。
長期保管なんて場合はより念入りに検品をなさる事をお勧めします。
出来れば写真とか動画を撮ったり、メモしたりがいいですよ。
数か月後なんて忘れちゃいますもんね。
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