top of page

黄ばんだジャケットの復元!Before & Afterで驚きの変化をご覧ください



着たいけど着られない


着られないけど捨てられない


ずっと収納しっぱなし


昔買った服で黄ばんでるのありませんか?


そんな服があるって方は今日の5分の動画を最後まで見て参考にしてみてください。


ヘンプ素材の服です。ヘンプは大麻です。


大麻ってなんかヤバいやつですよね。


麻薬


違法薬物


みたいなやつってイメージなんですが・・


洋服の素材としては素晴らしいですよ。


触った感じは「麻」です。


麻って素材はリネンとかラミーとか書いてあるんですよね。


リネンは亜麻(あま)


ラミーは苧麻(ちょま)


この二つは素材表記が「麻」です。


でも今日ご紹介のジャケットはヘンプです。


ヘンプって素材表記は大麻(たいま)です。


ヘンプは、麻科の植物から作られる天然植物繊維です。


ヘンプの特徴の一つは、その耐久性です。


ヘンプ繊維は非常に強靭で、引っ張ったり摩擦に強く耐えることができます。

そのため、ジャケットなどの衣料品に使われる場合、長い期間にわたって耐久性を保ち、繊維の摩耗や破損のリスクを減らすことができます。


また、ヘンプは通気性にも優れています。


繊維の中に微細な空気穴を持っており、空気の通り道を作ることができます。

この特性により、ヘンプ素材は肌に触れた際に涼しく感じることがあります。

通気性の高さは、夏季などの暑い時期にも快適な着心地を提供するのに役立ちます。


さらに、吸湿性にも優れています。

湿気を吸収し、その湿度を調整する能力があります。

これにより、体温や湿度の変化に対応しやすくなり、不快感を軽減することができます。

吸湿性の高さは、湿度の高い時期や運動中などでの快適性を向上させるのに役立ちます。


耐久性

通気性

吸湿性


は高い。


って事は・・


夏服には最適ですよね。


昨今、意識しまくりのSDGSもヘンプなら大丈夫です。


天然繊維ですし、持続可能な資源です。


農薬や化学肥料を使用せずに栽培されることが多く、環境への負荷が比較的低い素材としても評価が高いですよ。


ただ・・


圧倒的に麻素材の服の方が多いですよね。


理由は加工の難しさや柔軟性の欠如、染色の難しさがあります。


ヘンプ製品は一部の高級ブランドによってのみ選ばれることが多いイメージです。


このジャケットもめちゃくちゃ高かったと思いますよ。


だから、いくらメンテナンス代が高額になってもこれは何とかきれいな状態にしてほしい。


また着たいって気持ちを強く感じました。


洋服って使われる素材が1つじゃないのよ。


表地はヘンプ100%だけど・・


表地は綿55%絹45%。


シルク混紡素材なんですよ。


しかも・・


裾と袖の裏地はフリルが二重についているして・・


表地のヘムは全てカットオフです。


これはファッション性を重視してデザイン性も凄く高いんですよ。


複数の素材が使われている服の場合、メンテナンスする際に意識するのは最もデリケートな素材であったり、特徴的なデザインです。


依頼品の場合はシルクですね。


シルクはヘンプの特徴と真逆なんです。


摩擦に弱く、耐久性が低い事はクリーニング屋じゃなくても知ってますよね?


さらに、シルクは水に対しても敏感な素材です。


水洗い出来ない訳ではありませんが、出来れば水洗いを避け、ドライクリーニングが推奨される素材ですよ。


裏地にシルク混紡素材が使われてなければ・・・


ってタラレバ言っても仕方ないんですが、黄ばみを取るために必要な作業ではいろいろ心配な点が出てきます。


全体的な黄ばみを取るにはどうしても洗浄力を重視した水洗いが必要です。


明らかにこの服には相応しくないレベルのメンテナンスじゃないともう「黄ばみ」の改善は出来ません。


つまりリスクが存在します。


もちろん、そのリスクを減らせると思えばどんな手間も惜しみませんが・・


リスクをゼロに出来る訳ではありません。


でもね・・・


もう、この状態じゃ着られないんですよ。


どうしてもまた着たいんですよ。


だったら


リスクが高いからやめるとかじゃないんです。


しみ抜きを受けてくれるのなら・・是非やってみてほしいって事で僕を選んでくれたわけですから・・


専門知識と経験に基づく慎重な処理をさせて頂きました。


見違える様に綺麗になりました。


何も悪くなっていませんよ。


魔法を使える


とか


タイムマシンがある


とか


言ってもらった事があるんですが・・


何十年も前の服の酷い黄ばみ。


また着られる様になりますよ。







Comments


bottom of page